ろうそくを見つめる時、

荒々しく燃え上がる炎の先にやってくる終わりを客観的に見る。

やがては終わりを迎える者として。

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断片はひとつの形へと縫い合わされ、その輪郭を変えてゆく。

見えていたはずのものが、今はもう見ることができない。

時の経過、避けられない事象の発生

あらゆる変化の波をやわらかく拒むように

灯りはまだ、溶けずにそこにある。


ー終わりは常にとても遠くて、そしてとても近い。